テレンス・コンラン展へ行ってきました
「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」へ行ってきました。
サー・テレンス・コンラン(1931-2020)は、インテリアショップ「The Conran Shop(ザ・コンランショップ)」を中心に、現在のイギリスのライフスタイルに大きく影響を与えたデザイナーです。家具屋巡りをしていて、初めてその名前を知りましたが、とても興味深い展覧会でした。
ギャラリー内は基本的に写真NGでご紹介が難しいのですが、一部エリアだけ撮影OKでした。またギャラリーの向かいのビルにある、「THE CONRAN SHOP丸の内」に行ってきましたのでご紹介します。
開催場所は「東京ステーションギャラリー」で、東京駅の丸の内北口の建物を入ってすぐのところです。
撮影OKな展示エリアの一角。コンランショップのブランドカラーである「ブルー」が基調とされていました。
ギャラリー全体はこの写真で見えている以上にとても広く、見ごたえがあります。テレンス・コンラン卿の生涯を追い、その哲学が感じられました。デザインは「Plain, Simple, Useful」とのこと。じっくり見て回ってあっという間に1時間経っていました。
Artek カルセリ ラウンジチェア(写真左手)
コンラン卿は、このチェアに腰掛けるのが一番のお気に入りだったとか。
家具のイメージが沸いたらすぐに職人と共有し、試作品を作るということをずっと続けていたそうです。
インタビュー映像の展示で、トーマス・へザウィック氏が、学生時代にコンラン卿の講義の後、部屋の外まで追いかけて「少しで良いので、話す時間を貰えませんか」と尋ねたエピソードを話されていました。
トーマス・へザウィック氏といえば、麻布台ヒルズの低層部を手掛けた世界的な建築家ですが、いわばその師にあたる人物がテレンス・コンラン卿という繋がりに驚きました。(以前、麻布台ヒルズをご紹介したブログは下記から。)
途中階段を下りて移動するのですが、掲示で「この建物は重要文化財です。創建当時のレンガにはお手を触れないでください。」と書かれていたり、歴史的建造物である東京駅を存分に楽しめる空間です。
ギャラリーを出た後は、東京駅の向かいのビルの中にある、「THE CONRAN SHOP丸の内」にも足を運んできました。
Artek製品やCARL HANSEN & SONのYチェアをはじめ、名作家具がずらりと並びます。
TPOのモデルルームで使用しているシェルフやチェアもありました。
FRITZ HANSEN MC510 (シェルフ)
CARL HANSEN & SON CH88P (丸テーブル右側のチェア)
TPOのモデルルーム
個人的に目に留まったのが、こちらのごみ箱。円柱を斜めに切ったような見た目に、配色が素敵でした。その場で購入はしなかったですが、調べたら「MOHEIM(モヘイム)」という福井県発のブランドで、お値段もそこまで高くなく、グリーンを購入したいと思っています。
新たな発見や学びもあり、有意義な休日を過ごせました。
「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」は、2024年10月12日(土) - 2025年1月5日(日) の開催です。お休みの日にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
kijima