mitosayaの「FRAGMENT GARDEN」
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5月に2日間限定で開催されたmitosayaの「FRAGMENT GARDEN」というイベントに行ってきました。
mitosayaは千葉県夷隅郡大多喜町にある蒸留所で、広大な薬草園で栽培した果樹やハーブなどを使って蒸留酒を作っています。
夷隅郡は「いすみぐん」と読み、ローカル線のいすみ鉄道が走っていることでも有名です。ただ、いすみ鉄道は令和6年の脱線事故で運休が続いていて、令和9年秋頃までの運行再開を目指して頑張っているところです。そのため今回はローカル線の旅ではなく、車で東京湾アクアラインを通って向かうことにしてみました。

十年以上ぶりに通った東京湾アクアライン。川崎と木更津の15.1kmを一直線に結んでいるなんて改めて凄い事業だったんだなと感心してしまいました。

東京から車を走らすこと約1時間半、大多喜町B&G海洋センターという町の施設の裏側に入口があるそうで、本当にこんなところにあるのかな~と心配になりながらも無事に見つかりました。入口にはイベント用の手作りの看板が置かれていて、学校の文化祭を思い出すような、ケの空間でハレの行事が行われるとき特有のワクワク感がありました。
mitosayaは大多喜町が薬草園の跡地の活用計画を募集した時に、出版業界で活躍されていた江口宏志さんが手を上げて始まったそうです。ちなみに奥様はイラストレーターで、園内マップや蒸留酒のパッケージデザインを手掛けています。また、蒸留所の改修計画などは建築家の中山英之さんが担当したそうです。元々は鉄門のついた立派な入口があったのですが、この小さな階段のエントランスを新しくmitosayaのメイン玄関口にしたのも中山さんのアイデアのようです。
イベントでは園内を散策できるほか、敷地内にいろいろなお店が出店していました。横長の温室ではフレグランスショップのNOSE SHOPのPOP UPがあり、背の高いもう一つの温室では弦巻にあるお菓子屋さんのPOPPYが来ていて、広場ではカレーやビリヤニが売っていて音楽イベントも行われていました。


温室でPOPPYの焼き菓子とドリンクをいただきました。緑あふれる温室の中でティータイムを過ごすのって最高ですよね。

鴨川市にある苗目も出店していてエディブルフラワーのブーケを作ってもらいました。沢山のハーブと野草があり、それぞれの特徴を教えて貰いましたが数が多くてカモミール以外はほとんど名前を忘れてしまいました。食べられる花束なので萎れる前に美味しくいただきました。

TASTING BARと銘打って蒸留酒の試飲会も行われていました。でも今回は車なので我慢。折角なのでお土産として今回のイベントの名前がついたFRAGMENT GARDENというブランデーを買って帰りました。蒸留の過程で生まれる「テール」と呼ばれる終盤部分を再蒸留したものだそうで、これまでに100以上の種類の蒸留酒を少ロットで生産してきたからこそ作り出せる一品です。
要はこれまでに製造してきた蒸留酒の混ぜ合わせのようなイメージのようで、原材料はなんと「パイン、ヤマモモ、コグワ、落花生、サクランボ、ネロリ、トマト、柿、キウイ、レモングラス、カラタネオガタマ、針葉樹新芽(杉/メタセコイア/唐松/モミ)、白イチゴ、豊水、ミード(ハチミツ/ブドウ/ネクタリン/イチジク)、サンプルーン、枇杷の種、海藻、梅、ラム、ルレクチェ、リンゴ、柑橘4種(カブス/カボス/ミカン/甘夏)、チョコレートミント、オレンジミント、ラベンダー、フェンネル、ニッケイ、キンモクセイ、マルベリー、ドライパイン(カイエン)、天台烏薬、木戸泉酒粕、カリン、コーヒー豆×バニラシロップ粕、ツリーバジル、松新芽、スイカ、メロン、イチジク、梅の種、イチゴ、グラッパ(タケダワイナリー)、シルバーベル、レモンバーベナ、ショウガ、ワサビ、オリーブ搾りかす、月桂樹、桜の木・花、バクチの実×ブルーベリー×ヤマモモ×グミの実×サクランボ、レモンピール、杉新芽、バラの花、ヨモギ、グラッパ(Le bois d’azur)、コーヒー出し殻×柿ブランデー、枇杷、ドクダミ、パッションフルーツピール、グラッパ(ジオヒルズワイナリー)、ローズマリー、ニガヨモギ、摘果メロン、バナナ皮、竹富島薬草酒(グァバの葉/月桃/クミスクチン/ハママーチ/ニシヨモギ/フェンネル/長命草/ピーヤシ/タンカン)、春の薬草酒2(ヒキオコシ/クロモジ/アブラチャン/グレープフルーツ)、手島海藻、虫秘茶(オオミズアオ×サクラ)、豊水×ブドウ、春の薬草酒1(ネーブル煮汁/枇杷の葉茶/ガマズミの花/トベラの花/針葉樹新芽/お茶出し殻/スカンポ/ニッケイ)、グラッパ(ドメーヌオヤマダ)、ワイン、酒粕×豊水×レモン×レモンの葉」だそうです。
一旦どんな複雑な香りがするのか楽しみです。