TPO STORES INTERVIEW

ØC tokyo / 代々木上原

KMK

こだわりの食材を緑道の四季折々とともに

京王線の幡ヶ谷駅から笹塚駅をつなぐ緑道沿いに建つKMKの1階に、2024年4月にオープンしたクレープを楽しむカフェ「ØC tokyo」。 目黒の「Kabi(カビ)」を経てコペンハーゲンでも経験を積んだ田井シェフがレシピを監修している人気店です。 このお店に続いて、吉祥寺、軽井沢、京都も2店舗と早くも5店舗を展開し、ハイペースで成長を続けるØCの代表の山本さんにお話を伺いました。 ―オープンの経緯と物件探し もともと田井シェフと友人だった山本さん。 「シェフがコペンハーゲンの自宅で作っていたシュガーバタークレープがとても美味しいと聞いて、それを推しのカフェをやってみようと思い」オープンの計画や物件探しが始まりました。 山本さんにとって初めての飲食店経営ということで、無理のない賃料と目の前が緑道という環境に惹かれてKMKに決めたそうです。 ―内装について 駅前の賑わいから少し外れて緑道を行く先に、テラス席の爽やかな青が目に入ります。 内装設計はクマタイチ氏。 クマタイチ氏に依頼した理由は、「凝りすぎない雰囲気で、でもユニークネスのある空間にしたいなとは思っていて、元々知っていたクマタイチさんのテイストがぴったりだなと思って」。 「青脚の丸椅子をアイコンとして機能させてほしいというのは僕のリクエストだったのですが、思い通りのイメージにかなり近い仕上がりになったと思っています。」と山本さん。 実際に訪れると、店舗入り口に青く光るØC tokyoのネオンサインや、木板を組み立てたようなインテリア等、ラフな空気感が魅力的で、 店内の天井には、クマタイチ氏が頻繁に使用するモチーフである屋外で使うイメージの強い波板が使われていたり、店内とテラスのテーブルセットが同じデザインで内外に連続性があったりと、室内にいながら半屋外のような面白い錯覚も。 店内の雰囲気と絶妙な青の差し色が、クレープのレシピを生み出したコペンハーゲンを連想させました。 ―本日のクレープ 「季節の野菜とグリュイエールチーズのクレープ」と、「シュガーバタークレープ」をいただきました。 季節の野菜のクレープはカラフルで見た目にも楽しく、ひと口食べるごとに味と触感が変わります。 少し酸味のあるもちもちの生地にチーズの風味がマッチして、見た目以上に食事としてお腹が満たされました。 一緒に頼んだコペンハーゲンの人気カフェ、Prologの豆を使用したコーヒーは、浅煎りでフルーティーな香りと酸味が特徴的で、食事系&デザートのクレープともに相性抜群。 浅煎りが好きな方にはコーヒーを飲みながらのんびり過ごすのもおすすめです。 そして食事の後は、山本さんが開店するきっかけとなったシュガーバタークレープを。(アイスクリームもあったので付けるかを悩みに悩みましたが、ここは王道で!) 季節の野菜のクレープで満たされていたお腹が甘い香りに別腹を発動。 温かなクレープの生地にざらめのアクセント、あっさりバターの塩味も加わって幸せな1枚でした。 こだわりの感じられる食材の数々で、店長の矢板さんに質問攻めしてしまいましたが、素敵な笑顔で色々と教えてくださって、 クレープの生地は「季節の野菜のクレープ」と「シュガーバタークレープ」では作り方や発酵が異なることや、生地に使用しているのは“ノンホモパスチャライズ”の牛乳、シュガーバタークレープに添えられているのは“グラスフェッドバター”等々初めて聞くワードばかり。 使用する食材たちがオーガニックで個体差もあるため、矢板さんが食材の状態を見ながら調理をしているそうです。 今回いただいたクレープ以外にも、季節のフルーツを使用したクレープや、サラダボール等他のメニューもあります。 何度も訪れて、季節の移ろいとともに様々なメニューを楽しみたいアットホームな空間でした。 --- オーナー 山本憲資氏 プロフィール SML代表、軽井沢在住、起業家・編集者。 食、アート、音楽、ファッションなど、幅広い分野への造詣が深く、 様々な関連のプロジェクトに関わる。 ---

STORE INFORMATION

ØC tokyo (オーシートウキョー)

東京都世田谷区北沢5-27-6

https://www.instagram.com/octokyo2024/