TPO STORES INTERVIEW
峠 / 牛込神楽坂
荘
五感が満たされる 洗練された食材と空間
―荘(カザリ)との出会い
「テナントは1年間ほど探していて。」と笑顔が素敵な店主の栗田さん。
元々は神楽坂周辺で探していたそうですが、さすが神楽坂。割高感が否めず、テナント物件を数十件に渡り内見した結果、最後に出会ったのが荘だったそう。
栗田さんがテナントを探す上で条件にしていたことは、“路面店であること”と“正方形の間取りであること”。
「荘の間取りは条件に合っていて、建物の外観や庭のような植栽も好印象でした。また、繁華街ではなく住宅街であることも重要なポイントでした。」
―内装のこだわり
栗田さんの内装の拘りは、“シンプルさとコの字型のカウンター”。
峠の店内は、中央に調理場、その調理場を囲むように配置された幅の広いカウンターという幾何学的で端正なレイアウトで、成形の間取りに沿ったカウンター席からは、栗田さんが串を焼く様子をどこからも見ることが出来ます。
「お客様の食べるタイミングを見て焼くことが出来る様に」という栗田さんのお客様に対する向き合い方そのものを表している様です。
後から設えた壁はコンクリート打ち放しとの統一感が出るグレーに。
照明を支える様にカウンター奥に生えているリアルな木の幹は、「無機質な空間の中にも、有機的な要素を取り込みたいと思った結果です。」と、ともとあった構造材の鉄骨柱をあえてモルタルで形成したそうで、温かみも感じられました。
―峠でのひととき
大久保通りから一本入った落ち着きのある“隠れ家的”な荘。
本日いただいたのは、お通しとお料理3種と串7本のコース。
彩り豊かな野菜の盛合せ、トマト丸ごとのトマトの三杯酢、爽やかな季節の果物の白和え、焼かれた串1本1本がお皿に乗る度、お肉のつやと香ばしい匂いに誘われます。
道を歩いていると現れるスタイリッシュな外観と栗田さんこだわりの内装に、「別世界に来たみたい」と仰る方もおられるとか。
濃いグレーの外観と、縦長の窓から漏れる峠の明かりのコントラストが幻想的で、店内に入っても焼き鳥屋さんのイメージを覆す美しさ。なるほど、別世界。
写真撮影には少し照れながら、すっとした佇まいでにこやかにインタビューに答えてくださる栗田さんに心温まりつつ、美味しい料理と、特別な空間にどこか夢見心地でした。
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店主 栗田大樹氏プロフィール
北海道産出身。
25歳から10年間都内の酒屋でお酒の知識を積んだ後、三軒茶屋の焼き鳥 床島にて5年間焼き鳥の修行をし、独立。現在に至る。
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