柿生の家

この家には、見通しの良い眺めが各部屋・各方位に確保されており、家のどこにいても、庭や周囲の緑を感じることができます。建物は、限られた面積のなかで機能と拡張性をもってバランス良く構成されています。浴室は広く明るく。ダイニングキッチンは必要十分な広さで。中心にあるリビングから各室へのつながりは、リズミカルに家の奥行きを見せます。玄関脇のコンサバトリーは、テラスを経て南庭へ続く中間領域。勾配天井とトップライトのあるオープンな多目的室は、子ども部屋として、または第2のリビングとして、フレキシブルに考えられます。どこまでも広がる空の下の5.3帖バルコニーは、ハンモックのかかる屋外リビング。また、リビング脇の書斎やコンサバトリーは、在宅ワークにもぴったりだろうと思います。駐車場は地下（道路レベル）にあり、車と自転車、倉庫が余裕をもって納まっています。
小田急線新百合ヶ丘駅から各停でひとつ、最寄りの柿生駅からの道は川沿いにほぼ平坦で、最後の1分だけが坂道です。ここには、帰ってくる甲斐のある環境と空間が待っていますよ。
*竣工写真(c)ToLoLo studio　
*TKO-M.architectsの物件ページ